新タガログ魔法の書・・・偽書編
先ず、多くのフィリピーナにとっては、穢れのないマザーメリーの姿が女性としての理想である。しかし同時に、良い客をゲットして楽をしたいという安易で享楽的な考えも持っている。理想を実現するためにつくウソは神様も許してくれると信じている。だから必然的にウソだらけになる。参考のため最近聞いた絶対に真に受けてはいけないウソを記す。
ケース1:「フィリピンの家族が入院(手術)するからヘルプしてほしい」
それを言っている彼女自身も被害者のケースもあるが、ほとんど確信犯と言える。盆と正月のたびに誰かが病気になるわけがない!明らかにボーナス狙いであることを知るべし。
ケース2:「お姉さん二人で暮らしている」「お姉さんの子供の面倒をみる目的でファミリービザをとった」
お姉さん=アテ(年長者の女性の一般的な呼称)と解釈すれば正しいと言えなくもない。ところが、そのお姉さんを見た人はほとんどいない。後で出てくるホワイトレディみたいなものか!実際に交わされた会話を証拠として記す。
「・・・お姉さんと話したい。電話に出してくれ」
「隣の部屋にいる」
「待っているから、呼んで来い」
「隣の部屋には一度外に出なくてはいけないから・・」
「いいから、話させろ!」
「寒いから嫌だ!」・・傍らで子供の泣き声がしている・・・
タレって初対面で言う子はイミが多い鴨‥
イミって初対面で言う子は本婚が多い鴨‥
本婚って初対面で言う子はOSが多い鴨‥
OSって初対面で言う子はいない鴨‥
ケース3:子供に関する嘘
フィリピン人との間に子供がいるケースでは案外隠さずに答える。特に一人っ子の場合はそうだ。大概、結婚もしてないから、すでに父親がいないことも多いのだが、しばしば、頼みもしないのに小汚いガキの写真を見せられる。
ところが、日本人との間に子供がいる場合はやたら隠そうとする傾向が強い。日本人が相手の場合は結婚をしているケースが多いからかもしれないが、おそらくピーナ自身のプライドの問題だろう。
自分が日本人に「騙された」とか「捨てられた」と思うことは、彼女にとっては絶対に許せないことなのだろう。
付録・・・フィリピンのお化け
○マナナンガル(manananggal)
夜になると上半身と下半身が切り離され、背中から蝙蝠の羽根が生え、空を飛び回る。民家の屋根に取り付き屋根の隙間から長い舌を伸ばして妊婦の胎児を食べてしまう。夜明けになるとまた合体して日中は普通の人と同じように生活している。分離中に取り残された下半身に塩を振り掛けると元に戻れなくなりやがて日光に当たり死んでしまう。
○アスワン(aswang)
フィリピンの女吸血鬼です。昼間は人間とまったく変わらない生活をしていますが、夜になると「キキキーッ!」という奇声をあげて空を飛び回り、人間の子供に襲いかかります。その方法は、空中に止まりながら物凄く長い舌を屋根の小さなひびや割れ目から差し込み血を吸います。特徴は、食事のあとの、まるで臨月の妊婦の様な下腹の膨らみです。それは朝になると元に戻ります。また、アスワンに影を誉められると、その人はまもなく死ぬといわれています。
○ホワイトレディ(white-lady)
都会でも頻繁に現れ、特に墓地には頻出する白い顔(のっぺらぼう)の髪の長い女の幽霊で足がなく空中をふわふわと彷徨っている。ある人によると長い髪の毛で顔が覆われていて(貞子?)光る眼(邪眼)を持っているらしい。
○デュエンデ(duwende)ティヤナーク(tiyanak)
両方とも小人だが、デュエンデは生まれて来れなかった胎児がなるといわれている。ティヤナークはゴブリンの一種でいろいろな色のモノがいるといわれている。
○ティクバラン(tikbalang)
上半身が人間で下半身が馬、ギリシャ神話にも似たような生き物がいたと記憶している。人によっては人間の体に馬の顔が乗っていると言う人も入る。とにかく半獣半人の怪物
○カプレ(kapre)
大きな木の上に住む巨人で、大きな麦藁帽子をかぶり、葉の上で大きな葉巻をふかしている。特に人に危害を加えるわけではないと聞いている。
○ショーコイ・セレナ
半漁人のことで特に男をさすが、人魚とは異なり顔も足も人間と同じで背中に背びれがついているらしく、当然えら呼吸も出来るので、イアンソープより早く泳げるだろう。
○ブルハ(buruha)
鬼婆・魔女のことで悪口として使うところは日本も同じ。髪の毛がグシャグシャで世にも恐ろしい顔をしているというが何をするものなのかは不明。男性形はburuhoブルーホ
○ムルト(multo)
幽霊のことで子供たちはムームーと呼ぶ。
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